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SEROW960 2009/08/03 |
菊と刀―日本文化の型 (講談社学術文庫) 文化人類学やる上での必読書でしたが… |
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roteskaninchen 2009/08/03 |
菊と刀 |
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アマゾンでのレビュー
- 心が求めることと、制度・秩序・慣習が矛盾し、悩み、あるべき社会を模索することは思春期の特権ではなく、むしろ、大人になり社会にあってそれを解いていくべきものと思いますが、そういう姿勢をとろうとする人の入り口として、重要な示唆に富んでいる考察であり、良書だと思います。
- 日本論として最も売れたと言われているため読んでみたが、現代ではあえて読む価値はないと思う。
第一に、戦前の日本を分析しているため、分析内容が現代と一致しない箇所が多い。
例えば、「日本人の階層秩序の信頼が、人間関係や国家関係の基本となっている」と指摘しているが、これは現代社会にはあてはまらないだろう。現代は階層制度の信頼がほとんどないけれども、人間関係上の階層は依然として存在している。
第二に、細かい分析内容(「恩」や「人情」、「恥」など)に誤りが多い。
例えば、「人情」は、恋愛、性的享楽、酒に酔うなどと捉えており、何をどう捉えているのかよく分からない。
戦前の日本人の全体像はそれなりに捉えているだろうが、おそらく現代人の多くは苦笑しながら読むしかないだろう(もっとも『菊と刀』を参考にしたアメリカの統治政策の結果と言えなくもないが)。
この著書の出版が日本論の先鞭となったことは理解できるし、その点は高く評価してもよいと思う。しかし、多数の日本論が出版されている現代では、その分析内容から見てもあえて読む必要はないだろう。
外国から日本を分析した本というなら、『日本、理の書』のほうをおススメしたい。
この著書は、ブランド名のみが先行し、内容がいまいちな古典と似ている。 - この本は太平洋戦争末期に米国陸軍局の依頼で書かれたものということだから、当然、戦後日本の占領政策に都合のいいよう書かれている筈である。実際、記載内容にそのような傾向が見られる。
日本人は「恥の文化」、欧米人は「罪の文化」と規定して、欧米人が優れていると主張しており、日本人は人が見ていないところでは恥ずかしいことも平気ですると言いたいようだが、果たしてそうだろうか?
最近行われた外国の某旅行会社のアンケート調査では、日本人が世界の観光客の中で一番礼儀正しいという結果が出ている。また、日本の治安の良さが世界でもトップクラスであることは周知の事実である。
明らかにこの書は日本人に劣等感を植え付け、占領政策をやりやすくする為のものだと考えるべきだろう。 - そもそもルーズ・ベネディクトは日本研究の専門家ではなく、占領政策のひとつとして本論文を書いたという。主な情報源は収容所の日本人移民で日本人を本当に調査したとは言いがたい。私も仕事柄外国人(とくにアメリカ人)と付き合うが、彼らの方が本音と建前をうまく使うと思う。日本人は世界でもその礼儀正しさの評価が高く、本書は日本人のイメージを大きく誤解させていると言えます。
- 「商品の説明」に「第二次大戦中の米国戦時情報局による日本研究をもとに執筆され・・・」と紹介されている。しかし、正しくは「日本が再びアメリカの脅威にならないように日本を改造すること」が目的で執筆されたのが、この『菊と刀』だ。つまり、無警戒に『菊と刀』を読むのではなく、日本を悪者にするために意図的に書かれたプロパガンダの書であることを念頭に読む必要がある。『菊と刀』は「日本人には菊をめでる一面と刀を崇拝する一面の矛盾する二面性がある」と指摘している。この本では「日本人のように幼児期に甘やかされて育った子供は、思春期に多くの拘束を受けるようになると、大きなトラウマが生まれ、成人すると一気に爆発する」と述べられており、これがいつのまにか、「ホンネとタテマエの二心ある日本人」というマイナス・イメージが作られてしまった。しかし、実際は西洋人の方が「ホンネとタテマエ」を実に巧みに使い分けているのだ。世界中でホンネとタテマエの差が最も少ないのは、日本人である。この本は、いまだに「日本人研究の書」と高い評価を受けているが、それは現在でも日本人がプロパガンダされ続けていることを意味しており、注意すべきだと思う。
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